この写真たちは、私が小学生の時に通っていた小学校。
この廊下を走って、この教室で勉強して、
6年間を過ごした場所。
ここは、私の原点なのです。
人生においても、写真においても。
ここで、いろいろな人に出会い、別れ、成長した。
そして、ここに9年振りに訪れた時は、写真の道を選んでいた。
思い出しながら、再びこの廊下を走り、この教室にある椅子に座った。
20歳になった私は、小学生の時に感じた感覚とは別の感覚を覚えた。
ここで、何かを感じ、光の美しさを痛感し、木のやわらかさを感じた。
今は、もうこの姿を残していない。
なくなってはいないが、芸術の建物として利用されている。
壊されず、利用してくれているのはありがたい。
けど、私が20歳の時に感じた感覚はもう味わえない。
もっと、この小学校の写真が撮りたかった。
これが、私の正直な気持ちです。